東京大学工学部1号館演習室及び講義室にてGROUNDSCAPE DESIGN WORKSHOP2010を開催しました。
今年で7回目となるGSDW。昨年に引き続き、「牛久」を対象に設計演習を行いました。
今年の講師陣は以下の方々です。
土木
篠原 修 (政策研究大学院大学)
小野寺 康 (小野寺康都市設計事務所)
中井 祐 (東京大学)
西村 浩 (ワークヴィジョンズ)
建築
内藤 廣 (東京大学/内藤廣建築設計事務所)
熊倉 洋介 (熊倉洋介建築設計事務所)
西沢 立衛 (横浜国立大学Y-GSA/西沢立衛建築設計事務所)
都市
川原 晋 (首都大学東京)
ID
南雲 勝志 (ナグモデザイン事務所)
造園
山崎 亮 (studioL)
歴史
後藤 治 (工学院大学)
対象地を牛久に変えて2年目になります。現在牛久では、駅前広場の整備計画と谷津環境再生構想が進んでおり、さらには牛久かっぱつ化実行委員会などの市民活動も盛んになされ、まちづくりにおいてハード・ソフト両面からのアプローチが芽生えつつあります。一方、牛久にはシャトーカミヤという歴史の積層した重要文化財が存在しますが、現在その可能性を最大限活かしきれているとは言いがたいという状況です。だからこそ今年度の課題は、牛久のまちづくりにおいて、シャトーカミヤが今後どのような役割を担うべきかを考え、自由にデザインすることとしました。
朝9:30牛久駅集合。吉田ビルから牛久を一望し、シャトーへ。そして谷津。また、午後からは実際のデザイン会議に参加し、住民と専門家との議論を見学しました。夜は住民、市役所の皆さんを交えてのBBQで大いに盛り上がりました。
午前中から盛りだくさんな一日です。後藤先生は文化財の活かし方、南雲先生は日向での一連の取り組みについてお話くださいました。また、エスキスでは中井先生、川原先生に主にプランニングについてのエスキスはもちろん、これから一週間の議論の進め方についてもご指導くださいました。
午前中はまず、studio-Lの山崎さんによる講義。コミュニティデザインという立場でのお話でした。牛久においてもいかに市民を巻き込むか、これは一つの重要な課題であり、その実務でのお話を聞くことができ非常に参考になりました。また、エスキスでは、内藤先生は本ワークショップの設計課題に対する各班の取り組む姿勢がその本質を見据えているかという視点で御指導くださいました。山崎さんは設計課題に対する取り組み方の枠組みを提示してくださり、参加者の考えを整理してくださいました。
中間発表から一夜明けてのエスキス。コンセプトから形へのステップがなかなか前に進まない、そんな印象を受けました。「観念の話はもういい。今この瞬間からデザインをしなさい。」という小野寺さんの一言が非常に印象的です。
最終講評前日です。本日は演習室お泊り解禁dayです。この頃になると、だいぶみなさんの顔がやつれてました。いらいらを通り越してロボットのようにパソコンに向かって作業。恒例のリポDタイムは今年はレッドブルタイムに変更し、さて、ラストスパートです!