「海に生きること」をテーマに、三重県鳥羽市と志摩市に行ってきました。3.11の震災では巨大津波の被害に遭い、東北地方の漁村は壊滅状態となりました。島国である日本には無数の漁村があり、今後必ず起こる巨大地震による津波で再び被害に遭う可能性があります。そこで今回は、海の博物館で海での暮らしについて学び、漁村の日常を見て回りました。
海の博物館学芸員の平賀さんとSOS運動本部のハタさんをお迎えし、海での暮らしについてお話しいただきました。漁をしながら生きていくために必要なものや技術、伝統や地域性など、1時間半たっぷりと勉強しました。
昼食は相差の現役海女さんたちと新鮮な魚介類をいただきました。鳥羽は日本で一番海女さんが多く、中でも相差には多数の海女さんが住んでいます。取れたての魚介類を陽気な海女さんたちが焼いて、その場でいただくという贅沢をしてきました。
午後は志摩市大王町を歩きました。相差とは異なり、階段の多いそそり立つ漁村です。灯台から街を一望した後、階段を登ったり入り組んだ小道を歩いたり、波の音を聞いて考え事をしたり…愉快な街の方々とお話しすることもでき、とても充実した時間でした。
海に生きることを学び、肌で感じ、頭も心も胃袋も満足した2日間でした。台風が通過した後だったため海岸には流木などが打ち上げられていましたが、秋空は澄み、満天の星空を見ることが出来ました。自然の恐ろしさを背景にした見学会でしたが、それと同時に美しさも再認識できた見学会でした。参加者のみなさんの普段の行いが良いからですね!みなさんありがとうございました。