「描き初め」は今年で5年目を迎える、GSDyの即日設計演習会です。
今回の講師には、建築家の藤村龍至さんにお越しいただきました。
08 : 40 集合・課題発表
今年は建築・土木・都市・造園から計21名の学生が参加しました。
今回の対象地はJR鶯谷駅周辺地区。朝一番で藤村龍至先生から直々に(!)課題が発表されます。
-----
課題:「超鶯谷(Hyper Uguisudani)」の設計
鶯谷は、東京の中でも個性が強く、誰でも一度は名前を聞いたことのあるまちであろう。ところが、山手線の中では乗降客数が一番少なく、知名度に反して行ったことのある人は多くないかもしれない。
一般には「鶯谷=ホテル街」「吉原への入り口」という印象だが、正岡子規をはじめとする文豪がかつて住み着いたまちでもあり、上野公園・寛永寺とその霊園・鉄道・住居・商店街・小学校と幼稚園など、鶯谷駅周辺のごく限られたエリアに非常にたくさんのものが混在するまちでもある。実際に鶯谷に降り立ってみると、その「鶯谷らしさ」を一言で表現することは非常に難しい。
そんな「鶯谷らしさ」を読み解き凝縮させ、「鶯谷らしいかたち」でできた街=「超鶯谷」を提示することを、本演習会の課題とする。
-----
テーマが「まち」の「らしさ」の「かたち」であること、また、同時に発表された「現地見学は30分」「提出物は1/500ボリューム模型のみ」「模型はプロトタイプと最終案の2つを提出」という、通常の即日設計とは全然違う内容であることに参加者たちは困惑気味でした。
なにはともあれ、描き初め2012、スタートです!
10 : 30 作業開始
演習会会場の東京大学に到着後、各チームすぐに作業に入ります。さっそく模型で検討するチーム、コンセプトを入念に議論するチーム、スケッチで検討するチーム、取り組み方は様々でした。
15 : 00 第一提出
全8チームのプロトタイプ模型が出そろいました!この時点で各チームとも全然違った提案になっています。
こうして模型を8つ並べたとたん、それらを見比べながら各チームとも再び熱い議論が始まりました。