メッセージ
もちろん、わたしにも若い時はあった。人生で何かを成し遂げようという熱い気持ちがあった。しかし、どうしてよいのか、どちらに向けて歩き出してよいのか分からなかった。一回しか生きられないのに、時間だけがどんどん過ぎていく。だから、いつもイライラしていた。その気持ちをぶつけ合う仲間が居たなら、どんなに豊かな時間を過ごせたことだろう。そうした場所と時間を今の若者達に提供したい。何でも言葉に出してみること、何でも一歩踏み出してみること、そこから未来が見えてくる。
内藤 廣
趣旨
横浜港は、近代史上極めて重要かつ象徴的な港であり、現在でも日本の三大貿易港の一つとして広く知られる。また、山下公園や海の見える丘公園といった親水性の高い空間の存在、近年のMM21、赤煉瓦パーク、大さん橋国際客船ターミナルの整備等によって魅力的なウォーターフロントとしての姿を我々に見せてくれている。そんな中、平成21(2009)年の横浜港開港150周年を控え、横浜市は横浜港開港150周年記念事業として「象の鼻地区」の再整備に乗り出している。
象の鼻地区は横浜港開港の地であり、みなと街横浜の歴史の原点である。また、横浜港の一連のウォーターフロントのほぼ中心に位置する場所であると同時に日本大通りと海岸線との結節点でもあり、横浜港における魅力的なウォーターフロント創出のための広域的な計画においてまさにキーストーン(要石)となる場所である。そういった歴史的象徴性、計画上の重要性を強く有する象の鼻地区の再整備が現実に動している。
本ワークショップの目的は、各々の専門分野の枠を超えたコラボレーションを武器として横浜港、象の鼻地区のトータルデザインを構想提案し、都市空間のデザインのあり方に新たな地平を見出すことにある。
概要
- テーマ
- デザインコラボレーション
- 建築×土木×都市×歴史×ID×造園
- 対象
- 横浜象の鼻地区の広場及び堤防等のトータルデザイン
- プログラム内容
-
- デザイン演習(グループ作業、図面、スケッチ、模型の製作)
- 講師陣によるプランニング、デザイン、プレゼンテーションに関するレクチャー/エスキース
- プレゼンテーション(初日、中間、最終)
- 展示会/記録集の作成
- 会場
- 東京大学工学部1号館土木設計演習室及び講義室
- 対象
- 全国の土木、建築、都市、ID、ランドスケープ等に携わる大学院生、大学生
- 定員
- 32名程度(4人×8グループ)
- 受講料
- 30,000円(テキスト代含む。その他諸費用は自己負担。)
- 主催
- GSデザイン会議
- 協力
- 東京大学工学部 社会基盤学科 景観研究室
- GSデザインユース
スケジュール
- 事前説明会+現地見学会
- 8月最終週の土日を予定
- ワークショップ
- 9月6日(土)~9月13日(土)
講師陣
- 土木
- 篠原 修 (東京大学)
- 小野寺 康 (小野寺康都市設計事務所)
- 西村 浩 (ワークヴィジョンズ)
- 中井 祐 (東京大学)
- 建築
- 内藤 廣 (東京大学)
- 山本 理顕 (横浜国立大学大学院 Y-GSA/山本理顕設計工場)
- 玉田 源 (プロトフォルム一級建築士事務所)
- 西沢 立衛 (横浜国立大学大学院 Y-GSA/西沢立衛建築設計事務所)
- 都市
- 加藤 源 (日本都市総合研究所)
- 国吉 直行 (横浜市都市整備局都市デザイン室)
- ID
- 南雲 勝志 (ナグモデザイン事務所)
- 造園
- 樋渡 達也 (文化財指定庭園保護協議会)
- LD
- 長谷川 浩己 (オンサイト計画設計事務所)
応募方法
- 氏名、所属、学年、電話番号、e-mailアドレスをメールにて下記アドレスまで送信してください。
- 210mm×210mmの範囲の中に、あなたが街(都市)のオープンスペースについて、個人的に考えていることを自由に表現してください。表現方法は、写真・テキスト・スケッチ・詩など形式は一切問いません。PDFデータ(1MB以内)とし、応募メールに添付の上、下記アドレスまで送付してください。
- 応募アドレス:gsdw2008@gsdy.org
- 応募は締め切りました。