メッセージ
もちろん、わたしにも若い時はあった。人生で何かを成し遂げようという熱い気持ちがあった。しかし、どうしてよいのか、どちらに向けて歩き出してよいのか分からなかった。一回しか生きられないのに、時間だけがどんどん過ぎていく。だから、いつもイライラしていた。その気持ちをぶつけ合う仲間が居たなら、どんなに豊かな時間を過ごせたことだろう。そうした場所と時間を今の若者達に提供したい。何でも言葉に出してみること、何でも一歩踏み出してみること、そこから未来が見えてくる。
内藤 廣
趣旨
東京駅は、日本の鉄道網の中心であり、駅舎自体も明治以降の近代化を現代に伝える象徴的な存在である。
現在、丸の内では再開発が進行中であり、東京駅駅舎も創建当時の3階建てに復原される予定である。それに伴い、駅前広場、行幸通り周辺も再整備される。この極めて象徴的な空間の整備にあたっては、首都の風格、歴史、自然、文化を感じさせる質の高い空間づくりが求められている。
それには従来のように、土木・建築・都市・ID等の専門分野の人々が互いに連携を取る事なしに駅・広場・建築物・街路等をそれぞればらばらに考えるのではなく、分野の枠を超えて連携し、トータルな空間デザインをおこなう必要がある。
本課題の目的は、土木・建築・都市・ID等の分野の枠を超えたデザインコラボレーションを通じて、伝統ある東京駅丸の内口駅前広場周辺空間のトータルデザインを提案することである。
概要
- テーマ
- デザインコラボレーション
- 建築×土木×都市×ID
- 対象
- 東京駅前広場及び行幸通り周辺空間のトータルデザイン
- プログラム内容
-
- デザイン演習(グループ作業):図面、スケッチ、模型の製作
- 講師陣によるレクチャー/エスキース
- 中間発表/最終講評会
- 展示会/記録集の作成
- 会場
- 東京大学工学部1号館土木設計演習室及び講義室
- 対象
- 全国の土木、建築、都市、デザイン系の大学院生、大学生
- 定員
- 32名程度(4人×8グループ)
- 受講料
- 30,000円(テキスト代含む。その他諸費用は自己負担。)
- 主催
- GSデザイン会議
- 協力
- 東京大学工学部 社会基盤学科 景観研究室
- GSデザインユース
スケジュール
- 事前説明会+現地見学会
- 8月26日(土)
- ワークショップ
- 9月9日(土)~9月16日(土)
講師陣
- 土木
- 篠原 修 (東京大学)
- 小野寺 康 (小野寺康都市設計事務所)
- 西村 浩 (ワークヴィジョンズ)
- 中井 祐 (東京大学)
- 建築
- 内藤 廣 (東京大学)
- 栗生 明 (栗生総合計画事務所)
- 都市
- 加藤 源 (日本都市総合研究所)
- 小出 和郎 (都市環境研究所)
- ID
- 南雲 勝志 (ナグモデザイン事務所)
- 歴史
- 鈴木 博之 (東京大学)
- 造園
- 樋渡 達也 (文化財指定庭園保護協議会)
応募方法
- 氏名、所属、学年、電話番号、e-mailアドレスをメールにて下記アドレスまで送信してください。
- 210mm×210mmの範囲の中に、あなたが街(都市)のオープンスペースについて、個人的に考えていることを自由に表現してください。表現方法は、写真・テキスト・スケッチ・詩など形式は一切問いません。PDFデータ(1MB以内)とし、応募メールに添付の上、下記アドレスまで送付してください。
- 応募アドレス:workshop@groundscape.jp
- 応募締切:8月6日(日)