毎年のように発生する豪雨、世界的な気候変動による洪水リスク上昇。
従来の「川だけが頑張る」治水システムでは、私たちの暮らしを守るのが難しくなっている。
これからは、「まちと川が一緒に頑張る」治水システムへの転換が必要だ。
現代の治水技術と伝統的な治水技術、そして空間デザインを融合することで日本の風土にあった、洪水に強く、魅力的な地域づくりが実現できるのではないだろうか。
未曾有の災害に見舞われた平成の時代は、その災害を契機としたボランティア活動や社会貢献に対する世の中の機運が高まり、建築や土木といった都市やまちづくりに関わる多くの専門家も防災や復興について自分たちにできることを考え、実践を試みました。一方で、平成の時代はまちづくりや景観の黎明期でもありました。
2004年に公布された景観法から15年、次のステップアップに向けて根本を問い直す時期に差し掛かっています。根源的な問い、身近な問題意識を交換する場として篠原・内藤両代表を囲む連続車座会議を開催しました。