全体テーマ
スマートフォンやSNSなどの情報技術の発展により、人々の物理的空間での暮らしは自己で完結する方向へとますます進んでいます。一方で、魅力的な都市には、自分が予想しない何かとの出会いにあふれています。コンパクト・シティーからコンタクト・シティーへ。そこへ寄与するデザイン的な回答を、3名の講師の課題を通して探ります。
ミッション
常滑の何かを「倍にする」
各分野の第一線で活躍されている講師が1日1人講師として密着し、まちの何かを「倍にする」というシンプルかつ奥深い視点から課題を提出します。
下記は当日講師より発表
・ ○○に当てはまるキーワード
・ 対象敷地
・ アウトプット形式(スケッチ、手書き図面 etc.)
課題
南雲勝志|デザイナー/ナグモデザイン事務所主宰/GS
「宝の場所を倍にする」
常滑は焼き物の街で、やきもの散歩道の整備などのまちづくりも行われています。でも1つのものを1つの視点で見ているだけではデザインは展開しない、というのが南雲さんの教えです。注目されていない魅力にどうやってちゃんと光を当てるか。自分の感覚を研ぎ澄まして、観光マップには表れていない、別の切り口から常滑という街の姿を提案してください。
※講師の南雲氏は台風の影響で参加できなくなったため、運営より代理で説明した内容です。
石川初|ランドスケープデザイナー/慶應義塾大学教授
「移動時間を倍にする」
常滑は山側に旧市街が残っている一方で、臨海部には空港をはじめスケールの大きな空間が広がっている。切り分けて考えるのではなく、異なる土地を横断していくことで経験できるような、そういう地域のポートフォリオを描いてみたい。その際に1つのキーワードとなるのは時間です。なぜなら本来的に私たちは時間の中にいる存在だから、時間を媒体としてその土地と関係を結んでいる。移動にかかる時間を倍にするような何かを提案してもらいたい。旅人らしい、一時的な体験をした人ならではの大胆なアイディアが出てくると良いなと思います。
水野祐|法律家
「常滑のルールの魅力を倍にする」
私は弁護士として、法律とか契約とか広い意味ではルールを使って、企業のビジネスやクリエイターの創造性を加速させるために何ができるかを考えています。今回は都市とルールというテーマで、常滑の魅力を増やすようなルールを提案してください。加えて、新しいルールによって建築や都市がどう変わるか、ヴィジュアルで提示してください。
最終発表
最終発表の方法
・ 3日間の成果を動画にまとめて発表
・ 動画長さ15分以内
・ 動画を流しながら説明、発表の仕方は自由